旧辻村水力発電所とは、大正から昭和の初期にかけて実用化されていた辻村家の水力発電所で、大正6年頃に完成した旧辻村水力発電所は、辻村家6代当主常助氏により、約5億の私財を投じて建設され、自家所有の製材所や自宅及び紡績工場に送電されていたそうです。
今回の設置作業は「旧辻村水力発電所を復元する会」の呼びかけに賛同し、ご協力させていただきました。
「旧辻村水力発電所を復元する会」の趣意は以下の通りです。
温故知新 ~古きを訪ね新しきを知る~ 2011.3.11東日本大震災を契機に、太陽光や風力・水力など、自然の再生可能エネルギーを利用した発電に対する取り組みが全国的に広がりをみせています。 ここ小田原においても、市民の手による地産地消のエネルギー開発を目指し「小田原再生可能エネルギー事業化検討協議会」が立ち上がり、ここでの検討結果を実施に移すべく、平成24年12月に設立された「ほうとくエネルギー株式会社」を中心に、太陽光発電を手始めとした様々な事業が始まりました。 小田原を始めとする神奈川県西部は、海と山、そしてそれらを繋ぐ河川あるいは森林など豊富な自然環境に恵まれた地域です。 そして、かつては市内の河川や用水路では水車が広く活用されており、予てより自然エネルギーの活用の土壌が熟成した土地柄でもありました。 大正から昭和の初期にかけて実用化されていた辻村家の水力発電所もその一つです。 大正6年頃に完成した旧辻村水力発電所は、辻村家6代当主常助氏により、約5億の私財を投じて建設され、自家所有の製材所や自宅及び紡績工場に送電されていたそうです。 現在のような大型の建設機械や精巧な測量器具もない中、その難事業を計画し、見事にやり遂げた勇気と情熱に敬服するとともに、後世に語り継ぐべき小田原の宝のひとつとして、夢とロマンにあふれたこの遺構を復活させたいと決意いたしました。 ここに、小田原における再生可能エネルギーの象徴として「旧辻村水力発電所」を復元し、先人の英知を学ぶと共に、県西地域の明るい未来のために、小水力発電復活の狼煙をあげたいと思います。 |
設置作業当日は、「旧辻村水力発電所」跡地に登り、立派な案内看板を設置し、遺構の見学をいたしました。